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ミストとフラッペ [洋酒・カクテル]

毎日 うだるような暑さですね。
こんな日には、アルコールもキンキンに冷えたものをいただきたいですね。

そこでオススメなのが、「ミスト」という飲み方です。
作り方はいたって簡単!
クラッシュドアイスをギシギシに詰めたロックグラスにお好みのスピリッツを注ぎ 軽くステアするだけです。
ステアすると グラスの表面が霧がかかったように結露することから こう命名されました。
バーで注文する時は、単に「バーボンをミストでお願いします」とか 「テキーラ、ミストで!」と スピリッツ名だけを指定しても勿論構わないのですが、拘りの銘柄がある場合は、「マイヤーズをミストにしてください」 「タンカレー、ミストでね!」などと言うと、バーテンダーさんも迷うことなく 「はいっ!かしこまりました」と 快く作ってくださいます。
最初は濃い目の水割りを飲んでいる感じで、それがじょじょに冷たい薄い水割りの味わいに変わり、身体のほてりがすっかり癒えてくれること請け合いです。

又、ベースをリキュールやワインで作る場合は、「フラッペ」と呼びます。
この時 グラスは、カクテルグラスのような足の付いているグラスを使い、細いストローを二本添えます。
目にも美しい女性向きのカクテルとなります。

みなさんも 暑さにぐったりした夕、ミストやフラッペを享しまれてみては如何でしょうか?

ミスト.JPG

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バーテンダーさんとバーテンさん [洋酒・カクテル]

バーテン2.JPG

みなさんは、オーセンティックなバーで、ネクタイをきちんとしめてベストもピタリと着用し 一筋の乱れもなく髪を撫でつけ、洋酒・カクテルのことなら専門書のごとく知識があり それでいて決して出過ぎない態度の従業員のかたを何と呼ばれているであろうか?
-----「バーテンダーさん」 その通りである。

「バーテンさん」と呼ぶのも あながち間違いというわけではない。
しかし、バーテンさんという呼び方には、ちょっと大衆的で小馬鹿にしたニュアンスが入ってしまうのである。
解かりやすく例えるのなら、ハイヤーの運転手さんを「運ちゃん」と呼ぶのと同じである。
バーテンと呼ぶのに相応しいのは、昔イッセー尾形さんが演じていたような 洋酒の知識もろくになくまともなカクテル一つ作れず、客のいない時間にはカウンターにテレーッと肘をついて与太話に余念のない お世辞にも品がいいとは言えないバーの店員である。

中には、「バーテンさん」という呼称がそういったニュアンスを含んでいる事を知らずに バーテンダーさんをそう呼んでおられるかたもいるかも知れない。
勿論バーテンダーさんの側では、前後の言葉づかいや表情から 蔑称として使っているのではないとピンと察してくださる。
「このお客様は正しい言い方をご存じないだけなのだな」と。
だから、笑顔で接客を続けてくださるに違いないが、内心はあまり気持ちのいいものではない筈である。

オーセンティックなバーの席に掛けたら、きちんと「バーテンダーさん」と呼び、心底気持ちのよい接客で 迎え送られたいものである。

バーテンダー.JPG

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ホットバター・ド・ラムとホットバター・ド・ラムカウ [洋酒・カクテル]

日一日と秋の深まりゆく時節、アルコールも温かいものをいただきたくなる今日この頃でやすね。
みなさんは、どんな温かなアルコールドリンクスを飲まれていますでやしょうか?

あっし・ぼんぼちは、ホットバター・ド・ラムとホットバター・ド・ラムカウでやす。
三十才くらいの時に 生まれて初めて心底美味しいと感じたお酒がダークラムで、ダークラムの様々な飲み方をあれこれ試している中で辿り着いたホットカクテルでやす。

ホトバタードラム.JPG先ず、ホットバター・ド・ラムのレシピをご紹介しやす。
好きな銘柄のダークラムを好みの分量のお湯で割りやす。
あっしは、王道のマイヤーズの場合が多いでやす。
そこに、バターと ナツメグ シナモン クローブなどの好みのスパイスを浮かべやす。
バターは、ホットケーキに乗せるくらいの量が適当でやす。
スパイスは、ナツメグはすりおろして、それ以外はパウターをふってもホールをポンと入れても どちらでもOkでやす。
お好みで、砂糖 スライスレモンを加えやす。
これで出来あがりでやす!!
アツアツのうちに 立ちのぼる香りに包まれながら ふうふうと召し上がってくださいでやす!

ホットバタードラムカウ.JPGホットバター・ド・ラムカウは、前述のレシピの「お湯」を「ホットミルク」に変えるだけでやす。
ただし、好むと好まざるとに関わらず、スライスレモンは入れやせん。
ホットバター・ド・ラムよりもデザートカクテル感の高い 〆めにとろとろと飲るのに相応しい こっくりとした一杯でやす。

どちらもスタンダードなカクテルなので、きちんとしたショットバーであれば、バーテンダーさんは間違いなく 心よく「はい!」と作ってくださいやす。
あるいは、ご自宅でナイトキャップとして楽しまれるのもいいかも知れやせん。 材料さえ揃えれば特別な技術は必要としないカクテルなので。

ホットバター・ド・ラムとホットバター・ド・ラムカウで、秋の夜長に お一人であるいはご友人と、心も身体も温められてはいかがでやしょうか?



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 ガムシロップ  [洋酒・カクテル]

シュガーシロップ.jpg

若い頃のほんの短い間 カクテルラウンジでアルバイトをしていたことがあるのだが、その店でのマスターの教えの一つに こんなものがあった。
「カクテルその他の用語を略して言ってはいけません。 略すのは、下品な間違った言い方です。 客が略して注文したら、略さずに正しく復唱しなさい。」

通ぶって略して発する客は少なくなかった。
モスコミュールをモスコ、スクリュードライバーをスクドラ、ジンブルドックをジンブル 等々・・・・・
その都度、「モスコミュールでございますね。」 「スクリュードライバーですね。」 「ジンブルドックで・・・」 と、正していた。

又、カクテルの材料として活用される砂糖を煮溶かしたものは、ガムシロは論外、ガムシロップでも駄目、シュガーシロップと呼びなさい、とも。
ガムシロップというのは ガムの木の樹液から作られたもので、皆がガムシロ、ガムシロップと呼んでいるこれらは、サトウキビから作られる砂糖のシロップなのだから シュガーシロップ以外の何ものでもありません。 つまり、ガムシロは二重の誤りです-----と。

年齢を重ね あちこちのバーでグラスを傾けるようになったが、実際 オーセンティックなバーで 誤り用語を使うバーテンダーには出逢ったことが ない。

しかし、喫茶店では----
有名ブランドのカップを用い 銀のミルクピッチャーで供されるような 上品かつ高級な店でも、店主が「アイスコーヒーに『ガムシロ』はお入れになりますか?」などと聞いてくる。
私はその度に、なんだか店の格がガクンと堕ちたような とても残念な気持ちにさせられてしまう。
単に 私が、カクテルの世界の常識を刷り込まれているだけで、ソフトドリンクス業界のそれはまた別であるとは 百も承知なのだが・・・・

ガムシロップ.jpg

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 初めての酒---シェリー・アモンティリャード  [洋酒・カクテル]

酒精強化ワイン4.jpg

生まれて初めて口にした酒----、みなさんは何でしょうか?
私・ぼんぼちは、正月の屠蘇とクリスマスの---子供心にはシャンパンだと信じて疑わなかった安モノのスパークリングワインを別にすると、シェリー・アモンティリャードです。
それがフォーティファイド(酒精強化)ワインの一つであるシェリーの 中辛口のアモンティリャードであったと認識できたのは、かなりの年月を経、ショットバーにて様々な酒を愉しむようになった三十歳くらいの時になりますが。
----当時、私は 高校一年か二年でした。

その頃、月に一度くらいの頻度で、父から 自宅の黒電話を通して 父の仕事場の近くである新宿御苑前あたりに土曜の夕 呼び出され、制服を駅のロッカーに押し込め 原宿で求めた古着でキメた私は、父と二人で夕飯をとるのが なんとなく恒例になっていました。

たいていは、父の好物とするイタリアンかスパニッシュか とにかくそっちのほうの料理で、その日は、やはり御苑前近くの、私の記憶が正しければ、「カラカラ」という名の 洞窟のような薄暗いレストランでした。
ウェイティングバーを通り抜け、ゲタの胸像のレプリカの見おろす キャンドルの揺れるテーブルに着きました。

酒精強化ワイン1.jpg父は、紳士とは程遠い 砕け過ぎた馴染みの様子でふんぞり返り 店中にゴキゲンさを響かせつ、黒白でかためたホール係としばし交し、するとホール係は 身体ごと私に向き直りました。
「食前酒は何になさいますか?」
「・・・・・・(えぇっっ?!)」
「ぼんぼちも食前酒くらい飲まんかいネー! カッカッカッ(笑い) チミ、この子に何か持ってきてくれタマエ」

グラスが運ばれるや、私の心は驚きの声をあげずにはおれませんでした。
人形用のワイングラスといった形容がぴったりなほどの それまでの人生では目にしたこともなかった 小さな小さな足付きグラスだったものですから。
グラスをキャンドルにかざし、「紅茶に一、二滴 臙脂色の絵の具を垂らしたような色だなぁ」と 眺めました。
グラスを鼻に近づけると・・・・
梅雨時の床下の匂いがアルコール武装をして襲いかかってきたようで、むせかえってしまいました。
それでも挑戦的に唇をつけると・・・
微かに甘くはあるものの 高密度のアルコール群にカウンターパンチを喰らい、私は、すぐさま グラスを自分から放し、それぎりキャンドル横の飾り物にせざるを得ませんでした。

食後は再び恒例で、せがまずともピラピラッとこずかいを渡され、御苑前で父の背を見送り、制服の高校生に戻り 帰路につくのでした。
酒精強化ワイン2.jpg父の向かう先はどこかというと、複数囲っている愛人さん宅のいずれかのところでした。
本宅である私の家に帰るのは、基本 日曜だけで、私が高校一、二年の二年間ほどは、仕事が波に乗っていたらしく 愛人さんの数も多かったようで、日曜日もほとんど帰りませんでした。
父からの月一ペースの招集は、ほぼこの二年間だったように思います。

人に話すと、「お父さんが毎日帰ってこなくて 愛人さんがいるなんて、寂しかったでしょー」とか 「お父さんと逢えた時は嬉しかったでしょー」などと言われることがありますが、そのような臆測は まるで見当違いというものです。
私にとっては、ただただ当たり前の どうということのない日常で、恒例夕飯は、正にも負にもどちらにも強烈な感情がなかっただけに、私の中で ポタージュに溶けるクルトンさながらに、年々 薄ぼんやりとした あいまいな記憶になりつつあります。
唯一、この 人形グラスに紅茶のような しかし実態はカウンターパンチの一杯の物珍しさだけは、鮮烈に、クッキリとした輪郭を保ち続けていました。

そして三十歳くらいになり、ショットバーにて ありとあらゆる酒を試すうち、「あっ! これは、あの時の!!」と 思い当たった訳です。
湿った木と果実の香りに包まれた 甘すぎず辛過ぎずの奥深い味わいに、鼻腔も舌もとろけました。
そして同時に、1970年代当時、シェリー・アモンティリャードを一舐めでも口にした高校生は そう多くはなかったのだ、とも知りました。
そういった意味では、父には---高校生に酒をすすめるなど誉められた行いではありませんが、また、すすめられるままに口をつけてみた自分も真っ当な高校生とは言えませんが---ちょっと貴重な体験をさせてもらったものだ と思っています。

酒精強化ワイン3.jpg

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