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五月の石 [写真]

丸味のある石.JPG

みなさんが五月らしい写真を次々とアップされているので、あっしも あっしなりの五月の写真を撮ってみようと思い、仕上がったのがこの作品でやす。
撮影場所は公園ではなく、住宅街のお家とお家の隙間のような所でやす。
加工は、わざとらしくならない程度にほんの少うしだけ 緑色味を強めやした。

五月は、様々な美しい花も楽しめる時期でやすが、雑草もにょきにょき生えてくる頭の痛い季節でもありやすね。
雑草が生えて欲しくない場所に、除草剤など みなさん使われてやすか?
あっしは三年前に、一度だけ使い、次の年からはもうやめようと 使わなくなりやした。
というのはーーー
結果的に効果はあるのでやすが、効果を待つまでの間の様が、とてもみっともないからでやす。
除草剤というのは(あっしが使ったタイプは)茂った葉にジョウロで水をかけるように 葉にビシャビシャかけ、葉から茎を伝って根に薬が届き、そこで威力を発揮するんでやす。
なので、葉がけっこう茂るまで待たなければならないし、薬が効き始めて萎れかけた雑草を途中でもぎ取っては 根に薬が行き届く前に断絶してしまうことになるので効果が望めないのでやす。
だから、特に 薬が効き始めて萎れかけた雑草を見た人は、「なんであの家は 萎れかけた雑草を抜きもしないでほっておくのだろう? 不精な家だなあ」と 首を傾げるに違いないのでやす。
つまり、ぼうぼうに生えっぱなしの雑草の状態よりもっとみっともない状態を しばらく放置しておかなければならないのでやす。
よって、二年前からあっしは、以前の様に、雑草が出たら抜き、を繰り返して秋まで過すことにしやした。
みなさんは雑草対策、どうしておられやすか?


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カラオケの課題曲を増やしました [独り言]

下手の横好きでカラオケを二日に一度は歌いに通っている 私・ぼんぼち、過去記事にも書きましたように、元々 ブルースとブルースロックが好きで、憂歌団 上田正樹と有山淳司 ブルーハーツの楽曲ばかりを歌ってきました。
が、今年の初頭から 他のジャンルも歌えるようになりたいと、先ず ハードルの低い「みかん色の恋」(ずうとるび) 「NAINAI16」(しぶガキ隊) 「100%・・・SOかもね!」(しぶガキ隊)の三曲の練習を積み、何とか形がつくくらいに歌えるようになりました。

ということで、今度はもう少しだけハードルの高い 以下の十曲を稽古することに決めました。
「上を向いて歩こう」(RCサクセション)
「ファンキー モンキー ベイビー」(キャロル)
「ヘイ タクシー」(キャロル)
「ルイジアンナ」(キャロル)
「シンデレラ」(クールス)
「スモーキン ブギ」(ダウンタウンブギウギバンド)
「大阪で生まれた女」(萩原健一)
「恋のレッツダンス」(チェッカーズ)
「お前が嫌いだ」(チェッカーズ)
「渚のdance hall」(チェッカーズ)

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先ず、「上を向いて歩こう」は、日本のみならず海外でも「スキヤキソング」としてヒットした かの日本の戦後の国民的流行歌をキヨシローがロックバージョンでカバーしたもので、私は、キヨシローほどメロディーを変えて歌いませんが、ロックのココロで全身で以て声を飛ばして 詞の意味を訴えたいと思います。

「ファンキー モンキー ベイビー」から「スモーキン ブギ」までの五曲は、典型的なロックンロールです。
ツイストを踊る気分でノリノリで 聴く人が楽しくなるように歌えれば、、、と思います。
中でも「スモーキン ブギ」は、歌詞がとてもユニークで、他愛ない憎めない不良!といった感じが出せれば、、、と考えています。

次に「大阪で生まれた女」ですが、あえて元祖BOROバージョンではなくショーケンバージョンを選んだ理由は、こちらのほうがテムポがゆっくりで 感情を乗せやすいからです。
「♪電信柱に染み付いた夜」や「♪裸電球をつけたけどまた消して」などと、この楽曲は暗喩的表現がそこここに盛り込まれていて、詞の向こう側にある意味を理解できないと成立させられないので、向こう側の意味を頭に思い描きながら歌いたいです。
また、この詞全体から浮かび上がってくる主人公の女性像から 「♪あなた」ではなく「♪あんた」と歌ったほうが、より らしい世界観が表現できると判断したので、そう歌おうと思っています。

「恋のレッツダンス」は、アップテンポのダンスナンバー。
チェッカーズがアマチュア時代に作った楽曲「レッツ ザ ダンス」に詞だけを作詞家の先生が書き換えたもののようです。
「レッツ ザ ダンス」の詞は、様々なダンスを次々と踊り楽しむことがテーマになっていますが、こちらは恋の展開が中心になっています。
「レッツ ザ ダンス」もゴキゲンな歌詞なので、もしもそちらもカラオケに入っていたなら、歌い比べて感情の乗せ方の違いを楽しんでみたかったところです。

カラオケ2.JPG

「お前が嫌いだ」は、タイトルからして何とも面白いロックナンバー。
詞の内容は、本当は大好きで仕方がない女の子に ふにゃふにゃに骨抜きにされる 自称イケてる男の子の素直になれない感情を 逆説的にぶつけたもの。
曲中に三度出てくる「♪おーまーえーがー きーらーいーだっ!」を、嬉しそうに あかんべーしているようなつもりで歌い切りたいと考えています。
ちなみに作詞者は藤井フミヤさんで、フミヤさんの先鋭的な着眼点には脱帽です。

そして最後に「渚のdance hall」ですが、これは腹の底からたっぷりと声量を使って歌いあげるタイプのバラード曲です。
砂浜をステージに 降り注ぐ星星をミラーボールに見立て、別れのチークダンスを踊る二人、、、
ワンコーラス目に「♪どうして泣いてるの?ふられたのは僕さ」という詞が出てくるのですが、この一節には、「これほど男の優しさが凝縮された言葉は他にないぞ!」と ぐっと来ずにはおれませんでした。
よく役者が「あまりにも魅力ある台詞が一つあったために この役をやろうと決めた」と言いますが、この歌を歌い込もうと決めた私の心情も それに近いものがあると言えます。
この曲の作詞も、フミヤさんです。

と まあ、こんな理論・心構えで 以上十曲を、所詮は素人のお遊びレベルにすぎませんが、楽しみながらも一生懸命に 練習してゆくつもりです。
今年いっぱいには、この十曲が、なんとか人前でお披露目しても恥ずかしくない程度になれば、、、と思っています。
カラオケ3.JPG


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市松模様の床 [写真]

写真・チドリ格子の床.JPG

黒と白の市松模様の床。
床を床としての説明ではなしに 単に図案の美しさとして捉えてみやした。
この床は、恵比寿に在る 東京都写真美術館の広い廊下でやす。

みなさんは、東京都写真美術館 行かれたことありやすか?
あっしは過去に二度ばかり足を運んだことがありやす。
一度目は、「エクスパンデットシネマ再考」と題された60年代実験映像の催しで、二度目はその一週間後くらいに、スーベニアブースで売られていた 大好きな写真家 森山大道氏の写真集を求めに。
一度目に行った時にパラパラやって「買おうかなぁ、でもプレミアついてて結構なお値段するなぁ」と買わずに帰ったのでやすが、やっぱり諦め切れずに買うことに決めたからでやす。
で、せっかく行って何の展示も観ずに帰るのももったいないので、ちょうど開催されていたアラーキーの個展をサラッと覗いてきやした。
東京都写真美術館、何か興味を惹かれる催しがあったら、是非また行ってみたいと考えてやす。


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S氏の災難 [独り言]

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これは、私の友人のS氏から聞いた、ある夜 突然 何の予告もなくふりかかってきた とんでもない災難の話である。

先ず、S氏はどういう人物かというとーーー
「東京に在る有名大学を三つ挙げてみて!」と問われたら、誰もが必ず 二つ目か三つ目のどちらかに名を挙げる大学の出身である。
趣味は、能楽鑑賞と茶道である。
つまり、インテリで品格のある人物なのである。

そんなS氏は日本酒が大好きで、三十代になったばかりのある夜も、いつものように仕事了りに都心で呑み、Ç線に乗り 郊外のM駅で下車し、自身の住むK市の住宅街を ゆらゆらと鼻歌混じりに気分良く 自宅に向かっていたという。
と!
突如 パトカーがS氏の脇にピタリと停まり、刑事らしき人が「おいっ!お前、来い!」と S氏の腕を掴み、有無言うすきを与えず S氏をパトカーに引っ張り入れたという。 パトカーには運転する警官と刑事の他に 若い女性が乗っていたという。

「えっ???何ですか?」
訳も解らず困惑するS氏の感情はまるでないがしろに、S氏を乗せたパトカーはK警察署に走り着き、S氏はがらんとした無機質な小部屋に連れ込まれたという。

小部屋の椅子に座らされますます困惑するS氏の前に先の刑事が現れ こうどなったという。
「お前!道を歩きながら さっきの女性の身体を触っただろ!」
まるで決めつけるが如くのどなりっぷりだったという。
S氏は、「とんでもない! 僕は、駅から家に帰るためにあの道を歩いていただけです!」と否定すると、「じゃあお前! 今日一日どういう行動をしていたか説明してみろ!」と みぢんもS氏の言葉を信用しない態度で迫ってきたという。
S氏は、「朝 起きて、〜して〜して、いつも通りに仕事をして、○時に仕事が了ったら〜して〜して、○時頃に○○に在る○○という店で日本酒を呑んで、○時くらいにÇ線に乗ってM駅で降りて、家に帰ろうと、○通りを通って〜を曲がって〜を曲がってあの道を歩いていました」と答えると、その刑事は小部屋を出て行ったという。
するや入れ違いに 別の刑事が入って来て、「お前!今日一日の行動を説明してみろ!」
全く同じ台詞をどなったという。
辟易しながらも、S氏は、全く同じ答えを繰り返したそうだ。
するとその刑事も去り、入れ替わり立ち替わり、幾人もの刑事が同じように 今日一日の行動を 高圧的に説明させたのだという。

おまわりさん.jpg

十回以上説明させられたところでーーー
突然、「帰っていい」ーーー釈放されたという。
何でも、パトカーに同乗し 被害現場付近を刑事と共に犯人探しをしていた女性が、S氏を発見するや、「この人です!この人に間違いありません!」と言い切ったのだという。
そして、釈放された理由は、真犯人が見つかったからだという。

S氏は、「何度も同じ説明をさせられたのは、違った事を話したら嘘を吐いているっていう裏付けになるからだよ」と言っていた。
K警察署は、S氏を家まで送り届けてくれなかったどころか、一言の謝罪の言葉もなかったという。
S氏は白々と夜の明けかかったK市の住宅街を、酔いも覚め果て ぐったりと疲れ果て、トボトボと一人自宅に帰ったそうだ。

それから何ヶ月か経った頃ーーー
同居するS氏のお父様は、風景や花の写真を撮るのが趣味で、カメラを首から下げ 近所の花を撮り歩いていたところ、巡回していたK警察署のパトカーに引っ張り込まれそうになったそうである。
お父様はK警察署まで連れて行かれずにこそ済んだそうだが、「今、部屋の中の女性を盗撮してただろ!」と やはり決めつけの態度で凄まれたそうである。

K市は、住宅街とちょっとした商店街だけで構成されている平和な街である。
K警察署はよっぽど暇であるらしく、何とかして犯罪者をひねり出したくてしかたがないらしい。
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使い古された移植ごて [写真]

写真・いしょくごて.JPG

近所で遭遇した 使い古されて色褪せひしゃげた移植ごて。
ただそれだけのものを撮って、加工も何もしていないのでやすが、個人的には妙に面白さを覚え 作品として成立しているな、と感じたので、公開することにしやした。

移植ごてといえば、、、小学生の時、庭のホウセンカに這っていた おすもうさんの指のように巨大な芋虫(たぶんスズメ蛾の幼虫)を見つけ、割り箸で摘み取り 踏み潰そうとしたのでやすが、あまりの気持ちの悪さに踏み潰すことができずに、土葬にしようと、移植ごてで15センチほどの穴を掘り 埋めやした。
3週間くらいして「あの芋虫どうなったかなー」と埋めた所を掘ってみたら、な、な、なんと!その芋虫、元気にウニョウニョ動きながら出て来たのでやす。
虫の生命力って、凄いでやすね。


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手に汗にぎる話 [独り言]

みなさんは汗っかきですか?
私ぼんぼちは、掌にだけ尋常ならざる量の汗をかきます。
真冬、寒い寒いと感じていて特別何かを長時間にぎったりしていなくても、二時間くらいすると掌だけがベッタリとしてきます。
ましてや、スマホ操作や書き物をしていると、ーーーつまり、四本の指を軽くほぼ丸めていると、みるみる掌が霧を吹いたが如くにキラキラしてきます。

だからといって生活に困るほどのことはなく、スマホのスイッチやパソコンのマウスを触る時は、服でよく掌を拭ってからにするように気をつけている程度です。

そんな私ですから、手荒れというものを今までの人生で一度も経験したことがなく、手荒れがする 手が乾燥する 手がカサカサになる という感覚がまるで解りません。
バッグの中に小さなハンドクリームを入れていて しばしば揉み手をするように塗り込んでいる女の人を見ると、「長い髪をアンニュイにかきあげるのと同じに ファッション的アクションとしてやっているのだろう」と思い込んでいたほどです。

が、手荒れをする人は本当にそれで悩んでおられるのだと、最近、観念としてですが理解しました。
まあ、それも私の手汗と同じく生まれ持つた体質だと思うので、手荒れ体質のかた、ご自身に合った良いクリームと仲良くお付き合い出来ることを陰ながら祈ってます。

私は毎日、のんびりのほほんと 手に汗にぎる生活を続けてゆきます。

松本俊夫DVD2.jpg

タグ:手汗 掌に汗
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西荻窪の喫茶店「どんぐり舎」の内壁 [写真]

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先日、過去記事にて、西荻窪には「物豆奇」というレトロな喫茶店がありやすよ、と紹介させていただきやしたが、今回の写真の「どんぐり舎」という喫茶店も、負けず劣らずの個性的で魅力溢るる店でやす。

内壁はごらんの通りで、店全体も、この延長といった感じのカオスな雰囲気でやす。
コーヒーが素晴らしく美味しく、食べ物も、巨大な「どんぐりクッキー」やトースト類もありやす。
あっしは甘い物があまり得意ではないのでやすが、ここの「ジャムトースト」のジャムは、甘すぎなくフルーツの旨味を活かしているので いつも注文してしまいやす。
BGMは、モダンジャズがかかることもありやすが、古めのジャズの場合も少なくなく、ビッグバンドやラグタイムなどが流れることもしばしばでやす。

あっしは、「西荻窪でオススメの喫茶店どこ?」と問われたら、迷わず 同列で、物豆奇と ここどんぐり舎を挙げやす。
西荻窪にお越しの際は、是非とも、物豆奇とどんぐり舎と 喫茶店のはしごをしていただきとうございやす。


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美術科予備校・講習会に来たヌードモデルさんの思ひ出 [独り言]

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私は美術高校の一年二年の時、美術の勉強を学校の授業以外にも学びたくて学びたくて、某美術科の予備校の講習会に、美大を目指す浪人生や他の美術高校の生徒とともに、春休み 夏休み 冬休み と通っていた。

ある 夏休みの講習の日-----
その日は、丸一日かけて 木炭デッサンを一枚仕上げる という課題だった。
モチーフは、女性ヌードである。
二十人ほどの受講生は私も含め、「どんなモデルさんが来てくれるのかな? ルンルン!」と 気分が高揚し、油絵具と木炭とパンの入り混じった匂いの立ちこめる画室の空気は浮き立っていた。

美術の基礎を学ぶにあたっての「良いモデルさん」というのは、決して グラビアモデルやファッションモデルのように 美人でナイスボディである必要はない。
それよりも、先ず第一に、「中肉中背で均整がとれていること」、顔も、「大き過ぎず小さ過ぎず 玉子型であること」が好もしいのだ。
何故なら、基礎勉強では、人間の身体のつくり プロポーションの平均値を頭に叩き込まなければならないので、たとえ多くの人が美しいと感じる容姿であっても、どこかが極端に○○な人 というのは適さないのである。
第二に好もしいのは、ポージングの上手いモデルさんである。
何故、着衣ではなくヌードを基礎勉強として描くかというと、皮膚の下に脂肪があり 脂肪の下に筋肉があり 筋肉の下に骨がある-----という そこまでの構造を、見抜き 熟知し易い状態にするためである。
そのためには、手を頭や腰に置いたり 身体をひねったり 片足に重心をおいてもう片足を流したりしてくれると、筋肉の収縮や骨の曲がりが出来、とても良い学びになるのである。

私達受講生は、ルンルンしながら、モデル台の前に各々イーゼルを立て カルトンを置き 木炭の芯を抜いたりして 授業の準備を整えていた。
ルンルンの空気は、授業開始時刻が近付くにつれ 高まっていっていた。

美術2.JPG
-----と、
画室に、明らかに受講生ではないと判る 四十代くらいの女性が入ってきた。
百キロくらいありそうな肉付きだった。
「・・・・・・・えっ!? まっ・・・・まさか!?」
私達約二十人は、嫌な予感が当たらぬことを願った。
しかし・・・・・・・・・
その女性は、ついたての向うに歩いてゆき、ほどなく 全裸で現れ、モデル台の上に立った。
そして、タイマーを自分でセットし、両手を後ろにまわし 足を肩幅に広げ、仁王立ちになった。
でろんと垂れ下がった大きすぎる乳房 五百円玉より遥かに大きい乳輪 三段どころか五段の腹 えくぼだらけの丸太さながらの脚・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ルンルンの空気は、みるみる画室の床を這うが如くに どよ~~んと鈍く重たくなった。

「みんな!おはよう! もうモデルさん いらして・・・・・・」
三十代半ばの男性講師が片手を挙げ画室に入るや、動きと言葉が止まった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
私達受講生は、心の中で揃って、「でしょーーーーー」と 眉をハの字にして口をとがらせた。
「・・・・・・・・・・・・んーーーー、モデルさん・・・・・・えっと・・・・・ポーズをね、・・・・・ちょっと こう・・・・・手を頭に乗せるとか、片足だけに重心をおくとか、身体をひねるとか、・・・・・・そういうの、何かやってもらえませんか?」
講師がやや遠慮がちに指示すると、モデルさんは間髪置かずに「できませんっ」と返した。 「これしかできませんっ」 と。
講師は「はぁ~」と ため息をつき、受講生一同を 申し訳なさそうな目で見やった。
私達は、床を這う空気感で 木炭紙にあたりをつける作業に取り掛かった。
画室は私達が半袖の服を着ていても汗ばばないくらいの室温だったが、モデルさんは、全身に滝のように汗をかき始めた。 はあはあという苦しそうな息使いとともに。
汗は垂れ流れ、陰毛をつたってポタポタと落ち、股の間に直径十五センチくらいの汗だまりができた。
ジリリリリリリッッッッッ!!!
タイマーが鳴り、休憩時間となった。

すると、モデルさんは講師に小声で何やら話かけ、ついたての向うに隠れたかと思いきや、服を着て画室から出て行った。
「・・・・・・・・・・・・あのーー、みなさん、モデルさんは この部屋の匂いで気持ちが悪くなられたそうで、帰られました。・・・・・・・・・・・・・・・・んーーー、今日の授業、どうしようか・・・・・・・んーーー、仕方ないから、みんなで交代でモデルになって 一分間クロッキーをしようか。・・・・・・・じゃ、この椅子をモデル台に乗せるから、先ず キミから座って」 
と、一人一分間づつモデルになり、それを何回転もして、その日一日の勉強を了えたのだった。

私が講習会に何度も通った中で、一番 印象強かった思ひ出である。

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青い網 [写真]

写真・重ねられた網.jpg

街なかに停めてあったトラックに山積みにされていた 青い網。
何に使用される網なのか あっしには見当もつきやせんでやしたが、青の鮮やかさと 同じ網が同じ調子で積まれている様子が連続模様のようで面白いな と思ったので撮らせていただきやした。

網・・・・・・といえば、現代社会は、うっかりすると ごっそりお金を巻き上げられる結果となってしまう悪い網が そこここに張られてやすね。まるで、虫を待つ蜘蛛の網のように。
最も多く見られるのが、携帯端末に入ってくる なりすましメールでやすね。
銀行や宅配業者や有料サイトやしばらく音信の途絶えていた知人を装っての。
すぐにニセモノだと判りやすけど、中にはカモになってしまう人もいるから こういうメールって後を絶たないのでやしょうね。
みなさん、現代の悪網に足をからめとられないように気をつけたいでやすね。


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風紀委員長をやっていた時の話 [独り言]

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私は高校時代、立候補して風紀委員長をやっていた。
私が通っていた高校での風紀委員の役割りというのは、制服を校則通りに着ているか(学校指定の仕立て屋で仕立てた制服を 自分好みに改造してはいないか、ブレザーのボタンを全部キッチリ留めているか、ネクタイを緩みなく締めているか、校章を正しい位置につけているか) 派手なヘアスタイルをしていないか、化粧やマニキュアをしていないか、を月に一度 校門に立ちチェックすることと、今後の身なりについて 検討・改革してゆくことだった。

私は、仕立て屋で仕立てたままだと 寸胴でバランスが悪く太って見える制服は、身体にフィットさせて 特にウエスト部分を絞ってスタイルが良く見える様に改造し、隙間なく真っ赤にニキビが出来 ブルドッグさながらにぶよぶよに太った顔は、少しでも綺麗に細く小さく見える様に ファンデーションをべったりと塗り 側面にシャドウを入れ、髪は頬をおおい隠し くるんくるんにパーマをかけ腰までのばし、小学生の時に「おばあさんの手みたい」とからかわれたどす黒い指には、血色が良く見えるように淡いピンク色のマニキュアを塗っていた。

そんな私が何故、風紀委員のしかも長に自らすすんでなったかというと----
校則にある身なりの規定は、勉学にいそしむ為に何の意味もなさない無駄なもの----どころか逆に、活き活きと心地良く勉学に邁進する為の意欲をそぐ 負の縛り以外の何物でもないと思わずにおれなかったので、風紀の顧問の教師に抗議をして なくしてしまおうと考えたのだ。
私が通っていたのは美術高校だった。 美術高校の学生は美術を学ぶ為に学校生活を送っているのだから、その背中を押せぬ、逆に足かせにしかならぬ校則など 廃止するべきだ----と。、
現に私は、制服を改造したり そういった化粧やヘアスタイルにすることで、コンプレックスを少しだけれど軽減させられ、美術の勉強に強く打ちこむ事が出来、美術の成績は学年でトップだった。

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よく、「~らしさが大事」と したり顔で語る人がいる。 高校生は高校生らしい服装や髪形をしなさい。 化粧やマニキュアなんてとんでもない、と。
しかし、ぱっと見が高校生らしいことって、そんなに重要なことなのだろうか?
重要なのは、高校生活で何をやっているかではないだろうか?
ぱっと見が重要だという人がいたら、どういう理由で仰るのだろうか?
説得力のある理由を教えていただきたいものである。
「高校生らしさ」以前に「その人らしさ」の方が、一億倍大事なのではないだろうか?
何故なら人間は誰しも、「自分」という存在があり それが成り立って、初めてその土台の上に高校生なり何なり、何らかの立場でいられるのだから。
自分という存在をつぶされてしまったら、高校生でいられないどころか、精神的に人間として生きることが出来なくなってしまうのではないか。

私は風紀委員長になるや、即刻 これらの内容を、風紀の顧問の教師に切々と訴えた。
けれど、顧問の教師は、「・・・・・・そうよねぇ・・・・・・・その通りよねぇ・・・・・・・」と 頷きながら困った顔でうつむくばかりだった。
----風紀顧問の教師はまだ若い女教師で、校則を変えられる権限を持っていなかったのである。
私は、校長に直訴しようとは考えなかった。
その女教師の言葉や表情から、それは一縷の望みもないほどに無力な行いであると悟ったからだ。

後日----
クラスの担任の中年男性教師が、私にこう吐いた。
「ぼんぼちぃー、ぼんぼちの化粧や髪形や制服改造は、職員会議でも問題になってるぞー!」
注意されたところで、私は自分のスタイルを変えようとはみぢんも思わなかった。 変えてしまうと、私が私でいることが根底から崩れてしまうからだった。
美術でトップの成績を維持できなくなるどころか、登校することすら不可能になってしまうと自分でよく解かっていた。
一体全体何故、アニメや流行歌に夢中になって たいして美術の勉強もしなく成績の良くない生徒が、身なりの校則を守っていれば何のおとがめも受けずに、醜い容姿を少しでも美しく健康的に見せる工夫をして、コンプレックス軽減でアイデンティティを確立し、他の生徒の何倍も努力をして美術の成績でトップを取っていた私が叩かれなければならなかったのか----身なりの校則の重要性が、今以ってサッパリ解からない。
校則2.jpg

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