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色ガラスの窓 [写真]

写真・色ガラスの窓.JPG

近所のガラス工房の窓を撮り、pc上でネガ加工をほどこしたもの。
彩度の低い有彩色がバランスのとれたいい趣となったので、作品として挙げることにしやした。

ガラス窓といえば、30才くらいの時、諸々の家庭の事情のために、一戸建てに一人で住んでいたことがあるのでやすが------
ある日の深夜、帰宅して玄関のドアを開けようとしたら鍵がありやせんでやした。
どうやら、昼間 レストランで会計時に財布を床に落としてしまった拍子に 鍵を拾い損ねて気づかずにいたらしいのでやす。
逡巡した結果、縁側のほうの窓ガラスを庭に積んであった空のビール瓶で割って 中に入りやした。
次の日には、ガラス屋さんに新たな窓ガラスを入れていただきやしたが、あんな思いはもう二度としたくはないでやすね。
以来、鍵は、財布の中の他に、鞄の中の誰にも見つけられない場所に そっとスペアを隠していやす。


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エゴイズムの生き物 [独り言]

もう十年以上前、猫を何匹か飼っていたことがあるのだが、内二匹は病気で死んでしまった。
その猫達に対して 私は今でもしばしば、「もっと早く病気の兆候に気付いてあげていれば・・・・」「いたずらをした時にあんなに怒らなければ良かった」「自分の具合が悪かった時に冷たくあしらわずに 自分のことは二の次にして温かく受け入れてあげれば良かった」と 罪の意識にさいなまれる。
そして、「ごめんね ごめんね ごめんね ごめんね・・・・」と 勘定しきれないほど唱えてしまう。

しかし----
私は毎日 肉を食べている。
焼き鳥ならどこそこの店が旨いだの インドカレーの具はマトンに限るだの 豚足醤油煮には八角は欠かせないだの・・・・。
又いくつもの革製品を所有し 冬は毛皮のコートをまとっている。
牛革の財布は使いこむごとに味か出るだの 山羊革の手袋は薄くて柔らかくて着け心地が良いだの ハラコの手触りと柄は最高だの・・・・と。
そこには罪の意識はみぢんもない。

同じ命ある感情ある痛みある動物に対して、この気持ちの差は何だ?
ほとほと自分という人間に 嫌悪を覚えずにはおれない。
否、私のみならず、世の中にはこういう人間が大半なのではないだろうか?
つくづく 人間とは何とエゴイズムの塊の生き物なのだろうと思う。

猫.JPG

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純喫茶「丘」 [写真]

写真・純喫茶「丘」.JPG


先日公開した「喫茶店アイスクリーム比較」という記事の中でアイスクリームを紹介した 上野の「丘」という純喫茶の入り口でやす。
1960年代初頭に開店したというだけあって、外観からして年季が入ってやす。
階段を下りると、朽ちたサンプルがウィンドウに並び 黄ばんだシャンデリアが揺れていて圧巻でやす。

この純喫茶「丘」の外観、以前から写真作品にしたいと考えていやした。
が、どう撮れば画としてキマってくれるのか・・・・・?
訪れる度に逡巡していたのでやすが、この間思いきってスマホのシャッターを押してみやした。
やはり斜めで白黒だろう!---- と。
そして、pc上でコントラストをやや強めやした。
この撮り方で正解だったと あっしなりに納得してやす。

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ぼんぼち選・寺山修司監督映画作品ベスト5 [独り言]

私・ぼんぼちは中学生の時からの寺山修司の熱烈なファンなので、寺山が監督した映画作品も殆ど観ています。
寺山映画は、私の人生の映画鑑賞観に深く大きく影響を及ぼしています。
というわけで、今日は、あくまで主観的にですが、私の選んだ寺山監督映画作品ベスト5を挙げてみたいと思います。


一位 書を捨てよ町へ出よう

やはり寺山映画ベストワンと言えば、この作品をおいて他にないのではないでしょうか?
劇映画でありながらメタシアター的な要素をふんだんに取り入れた寺山初の長編作品。
虚構と現実をゆききする自由さに圧倒されつつ 映画というものの何たるかを根元的に考えさせられます。


二位 田園に死す

執拗に追いすがる母を殺したくても殺せない 寺山の自伝とも受け取れる作品。
「記憶とは捏造されるものである」というテーマが、非リアリズムの手法によってリアルに迫ります。
主人公の青森の家の室内のセットが屋台崩しされるとそこは新宿の雑踏である というラストショットも衝撃的。


三位 二頭女

私は寺山の短編実験映画では、この作品が突出して優れていると解しています。
実像とは別の動きをしてゆく影というものを用いて、過ぎ去った時の虚しさが美しく表現されています。


四位 ローラ

スクリーンの中の女達の挑発に乗り 観客の一人(仕込まれた役者)がスクリーンの中に飛び込んでしまう という 何ともユニークな作品。
ここでも寺山は、映画の根元的なありかたに疑問符をつきつけています。


五位 トマトケチャップ皇帝

五位に関しては、どの作品を入れるか 非常に悩みました。
結果この作品に決定した理由は、ここには他のどの劇映画監督にもどの実験映画作家にも創ることができないに違いない 寺山ならではの発想と理論があるからです。
ユーモラスかつエロティックな映像がテムポよく展開します。


みなさんもご存じのように 寺山は、ありとあらゆる表現形態で以って我々観客を驚愕させ吸引しましたが、日本映画史を語る上でも欠くことのできない存在でした。
映画は演劇と違って こうして没後も作品を観ることができるので(ローラに関しては例外となりますが)機会ある毎に堪能反芻したいものです。
それにしても、現在の日本映画界、寺山修司のみならず 勅使河原宏も松本俊夫も過去の人となってしまいました。
なんとも寂しいかぎりです。
寺山修司.JPG

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様々なザル [写真]

写真・様々なザル.JPG

合羽橋道具街で遭遇したザル。
微妙に違う様々な形のものが重なり合っているところに面白味を感じ 撮り収めやした。
家に帰ってpcでネガ加工を試してみたら 涼しげでなかなか味のある一枚と成ってくれたので、作品として挙げることにしやす。

ザルは好きで、以前は気になるものに出逢うと購入してやした。
そして、季節の野菜や果物を盛り、玄関などに飾って愉しんでやした。
特にあっしが気にいってた素材は、芽の出た玉葱でやす。

タグ:画像 ザル
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歯みがき [独り言]

毎日 夜更けに歯みがきをするのだが、これが実にめんどくさい。
上下 表裏 更には歯間ブラシでコキュコキュと 一日に溜まったものをこそげ落とさなければならない。

めんどくさいものだからその時間はとてつもなく長く感じ、なんだか一日の大半を歯みがきに費やしているような感覚に陥ってしまう。
しかし、日々丁寧にこそげ落とさなければ、口腔内の健康は保てないのだ。

好 嫌 恨 憎 妬 憧 恥 悔・・・・・・今夜も 言えずに歯間に詰まった言葉を、ひとかけらも残さずこそげ落とす。
そして、グチュグチュブッと吐き出し、深呼吸して明日に備える。

洗面所.jpg

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赤と黒の抽象写真 [写真]

写真・赤い抽象写真.JPG

とにかく抽象作品を一つ創りたい という思いのもとに撮った一枚でやす。
我が家のトイレットスペースの壁に貼ってある何枚ものポストカードをわざとぶらして撮り、pc上で色調加工を施しやした。
そして、この季節に合わせて思い切り熱い雰囲気を演出してみやした。
赤と黒の組み合わせって、最も熱く感じられるように思いやす。

ところで、「赤と黒」といえばスタンダールでやすね。
あっしは外国文学はあまり読まなく これも未読なのでやすが、世界文学史に遺る作品なので、シノプシスとテーマくらいは知っておこうかな・・・と思ってやす。

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生まれたかった時代 [独り言]

もしも生まれる時代を選べるとしたら、みなさんはいつの時代に生まれたかったであろうか?
私は1940年代半ばである。
その時代に生まれていたら、ちょうど1960年代に青春期を迎え、三島由紀夫の派手なパフォーマンスをテレビで観 寺山修司の旗揚げ公演に足を運び 松本俊夫の拡張映画を体感し スパイダースとゴールデンカップスのライヴに身体をうねらせることが出来たのだ。
60年代という時代は、若者文化が異様なエネルギーを持ち 私の興味とするものもぎゅうぎゅうに詰まっている時代だったのである。

私は1962年生まれなので、物理的には生まれていた。
しかし、それらの文化を享受するには 余りに幼すぎた。
私の青春期が来ようという頃には、悲しいかな それらの文化は、焼け跡の燃えかすの灰色の残骸と化してしまっていた。
そしてその後にやってきたのは、無意志 無気力 無反抗の「シラケ」の時代だった。
1970年代半ばから1980年代半ばを青春期に迎えた私は、シラケ世代ど真ん中だった。
運悪く、戦後で一番つまらない時代であった。

生まれる時代は選べない。
もう15年早く生まれていれば・・・・・・・!

生まれたかった時代.jpg

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ピンクの丸椅子 [写真]

写真・ピンクの丸椅子.JPG

渋谷の小路の飲食店で遭遇した ピンク色の椅子。
実際に撮った日は、どんより薄曇りで そもそも夏でもなかったのでやすが、この椅子のイメージから カンカン照りの真夏の日であるのが相応しいと思い、そういう感じになるように加工しやした。

みなさん、この椅子に座って何を飲んでみたいでやすか?
あっしはやっぱ、コロナビールかな。

タグ:画像 椅子
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戦車の思ひ出 [独り言]

三才から九才まで、福岡県の春日郡(現・春日市)という 米軍の基地の在る町に住んでいた。
郡民の住む町と基地との境目には大通りが通っていた。
その大通りをしばしば 戦車が走っていた。
我々郡民にとって戦車の通過は、町の日常の中の ちょっとしたイベントなのだった。

----遥か遠くから何とも形容のしがたい轟音が聞こえてくる。
と、町を歩く子供も大人も「あっ!戦車が来る!」と、その場に立ち止り 大通りを凝視するのだった。
徐々にその音は近づき、巨大な岩石の塊のような戦車が、地面を揺らしながら ゆっくりと登場するのである。
子供は「わぁー! センシャセンシャー!」と手を叩き、大人は「ホウ!」と圧倒されたふうに見上げる。
私の手を引いた祖母も腰をかがめ、「ぼんぼちちゃん、戦車見んしゃい、見んしゃいー」と、私の頬に頬を寄せた。
巨大な岩石は、この世にこれ以上大きく重く堅い物体はないと思わせずにはおれない姿を郡民に披露しつつ アスファルトを這った。

そして ゆき過ぎると、我々は再び いつもの日常の動きに戻るのだった。
買い物カゴを下げた婦人達は、「ここは基地があるおかげで 税金が安くて住みやすいけんねー」と ホクホク顔で声を上げていた。

他愛ない戦車の思ひ出である。

米軍基地.JPG

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