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かたつむりの交尾 [独り言]

いつか じっとりと蒸す曇天の日、かたつむりの交尾を見たことがある。
互いにねっとりと絡み合い、およそ この世のものとは思われないほどのゆっくりとした速度で蠢いていた。
そして、恋矢(れんし)と呼ばれる乳白色の細長い生殖器を伸ばし 挿入し合っていた。
それは、私が生きてきた中で目にした何ものよりも なまめかしかった。

と、私はどうしてこれほどまでになまめかしいのか しばらく見つめるうちに気づかされた。
----殻である。
殻の存在があるからである。
互いの殻が、大きく重く邪魔になっているので 絡み合うのに難儀をし、難儀をしているから この世のものとは思われない速度にならざるを得ず ねっとりと絡み合わなければ交尾に至れないのだった。

交尾は、陽が堕ちるまで続いていた。

じっとりと蒸す曇天下、今日も何組ものかたつむりが 絡まり合っている。

かたつむり.jpg

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