So-net無料ブログ作成
検索選択

アルバムというもの [独り言]

アルバム.jpg

もしも、何の前情報もなく私の家族のアルバムを人が見たら、「円満な家庭だったんですねー」と 目を細めるに違いない。
アルバムの中の我が家族は、笑顔で寄り添い 見るからに仲むつまじそうなショットばかりだからである。
しかし、私の家庭は 円満などとはほど遠い所に位置していた。
母は勝手に一人で私を産み 無理やり入籍にもってゆき、父はそんな母を愛する筈もなく ほとんど家に帰らず、母は誤算の腹いせに毎日私を記憶がなくなるまで殴りつけていた。
写真を撮る時だけ円満な家族のふりをして、その中でもいかにも相応しいものだけをアルバムに収めていたからである。
見栄と世間体のために。
----「アルバム」というものは、こういうものではないのだろうか?
我が家のようにここまで極端な例は少数かもしれないが、程度の差こそあれど アルバムというものの作られるしくみというのは、こういうものではないだろうか?
どの家庭にも、大喧嘩した事 最悪に冷え切った事など一度や二度はあるだろう。
けれど、アルバムの中にはそういった負の出来事は一切入れられず まるで無かったこととされ、「さぁ、笑って!」「もっとくっついて!」とカメラを向けられそれに応えたものだけが、あたかも家庭の記録の全てとされているのではないだろうか?

学校の卒業アルバムも全く同じで、どれほど酷いいじめがあった学校でも、卒業アルバムではそんなことはみぢんも無かったように作られる。
どの学校の卒業アルバムを開いても、そこにあるのは 皆で一丸となって輝いた青春の笑顔ばかりである。

険悪な空気の中でだらだらと進行したテレビのパラエティ番組の公開録画が、編集後観ると、テムポよくノリノリで盛り上がっているのと同じである。

アルバム1.jpg