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初めての給食 [独り言]

みなさんは、生まれて初めての給食を憶えておられるだろうか?
私は記憶している。
私が初めて口にした給食は、コンキリエ入りフルーツポンチである。
殆どの日本人が、その巻貝の形をしたパスタをコンキリエという名称であることを・・・・・否、パスタという語すら知らなかった1968年に、私が通っていた小学校では 給食に登場したのである。

給食1.jpg----私が通っていた小学校は、福岡県春日郡(現・春日市)という所に在った。
その町は、米軍の基地のある町だったのである。
米軍の基地のある町は、欧米の物資がまわって来やすいのみならず、財政が非常に潤沢で、殊 教育方面にはまっ先に予算があてられるのである。
したがって給食は、初日だけでなく後も次々と美味しいものが小さな机に並び、大人達の話によると、給食費は全額 米軍持ちだったという。
のみならず、どこぞの坊っちゃん嬢ちゃんかと見まごうような制服もあてがわれ、校舎は鉄筋 体育館はピカピカだった。

給食.jpgそして私は、小学三年になろうという年に、父の仕事の都合で、東京郊外の国立市という文教地区に越して来た。
文教地区だから、税金を大きく落してくれる企業や団体がなく、財政に乏しかった。
したがって、学校舎は木造のオンボロ 制服支給もなく、給食も、本来なら捨ててしまうべきキャベツの芯の入ったカレーシチューや 硬くて噛めない鯨の竜田揚げなど うんざりするほど不味かった。
私は子供心に、今度は米軍の恩恵を受けていない 決して豊かではない町の学校なのだと頭では判っていても、その落差が惨めで情けなくてたまらなかった。

時代がくだり、ちょっと高級なスーパーや小洒落たレストランに行くと コンキリエと出逢うようになった。
コンキリエに出逢うと、私の頭蓋には、初めての給食と給食にまつわるこの一連が 紗のかかった静止画の連続となって立ち現れるのである。 正から負への感情をともなって。

 
タグ:給食 基地
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