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ぼんぼち・マルベル堂でプロマイドを撮影する・の巻  [独り言]

マルベル堂----東京・浅草で古くからスターのプロマイドを扱う老舗店でやす。
このマルベル堂、店舗近くのスタジオにて 一般人のプロマイドも製作してくださる との噂を、いつの頃からか耳にしてやした。
そこで あっし・ぼんぼち、今回 そのプロマイド撮影を体験してまいりやした。
ま、人生53年目のささやかな記念になればいいかな・・・・と。

マルベル堂浅草.jpg

あらかじめ電話予約を入れておいた日時にスタジオに入りやす。
明るく小綺麗なスタジオ入口で、カメラマンさんとアシスタントさんが にこやかに迎えてくださいやした。
「よろしくお願いします!」と挨拶。
先ず 楽屋に案内され、カメラマンさんに名刺を渡されやした。
武田仁さんとありやした。

衣裳は二着まで可ということだったので、一着をコートの下に着込んでゆき、もう一着は袋に入れて持ってゆきやした。
武田さんに、「どんな風に撮られたいか ご希望ありますか?」と聞かれたので、「二着とも1950年代の雰囲気なので、そういうイメージで撮っていただければ」と 所望しやした。
「今着ているものは注文で仕立てたもので とても思い入れのある服なので、この服をよく撮っていただければ」と。

カメラの前のピンクバックの所に立ちやす。
芸能人だと誰が好きですか?」と 武田さん。
まっ先に山田孝之さんが浮かびやしたが、この場合 マルベル堂にプロマイドがある時代のかたを挙げるべきだろうなと思い、以前一枚買ったことのある かまやつひろしさんと言おうとしやしたが、否、やはりここは ミュージシャンより銀幕のスターだろうと、「緑魔子さん」と答えやした。
可愛い感じがお好きなんですねー」
撮影がスタートしやした。
マルベル堂浅草.jpg

掌を頬に置くポーズを指示しながら 武田さん、「頬を手で隠しすぎないように。何故ならプロマイドを観るファンというのはスターさんの顔を観たいわけで、隠してしまうと・・・・」と、プロマイドというものの必要性・意味を説いてくださりやした。
「そうすると、おのずと色々解ってくるでしょう?」
納得。
テーブルや足を置く台や食品サンプル 造花のブーケ 黒電話を使い、足の位置 指の位置 首の向き・傾げ方 目線など、細かな指示のもと、きっちり固定で時間をかけてワンカットワンカット シャッターが押されてゆきやした。
その間の武田さん、あっしを巧くノセることノセること!!
あっしは過去に アシスタントを生業としている人に撮っていただいたことは二度ほどあったのでやすが、光の加減・機材に対する手際の良さ 決断の早さ ポージングの指示の細かさ 気持ちのノセかたがまるで違い、プロ中のプロの凄さをひしと感じやした。

マルベル堂浅草.jpg

一旦楽屋に戻り、もう一着の衣裳に着替えやす。
最近 高円寺の古着屋で見つけた 襟と袖口が豹柄の黒い服でやす。
これに豹柄の小さな帽子を合わせやす。
この豹柄の帽子は、2015年BAWDIES日本武道館公演に被って行った あっしの中での思ひ出の帽子なのでやす。
武田さんに、「この帽子は思い出の帽子なので これがよく写るように撮っていただけたら」と お願いしやした。
白いくるくるした背もたれの椅子が用意され、再び細かなポージング指示のもと、帽子がよく写る向きで やはり丁寧に 何枚も撮ってくださりやした。
撮り終わってから、「この椅子は、吉永小百合さんや郷ひろみさん キャンディーズも使ったものなんですよ」と聞き びっくり!
「最初に言うと緊張しちゃうと思ったので、終わってから言いました」と笑顔。

マルベル堂浅草.jpg

全部で25カットほど撮っていただきやした。
終了すると、武田さんは、現在のスター アイドルと、80年代以前のそれの存在意義・ファンが求めるものの違いを説明してくださりやした。
だから、このような非日常的なニュアンスのプロマイドというものが求められたんです----と。
そしてマルベル堂は、その意思を引き継ぎ 現代(いま)も昔ながらの撮り方に拘り続けているんです----と。

ほどなくしてアシスタントさんが、撮影した全データを収めたCDとプロマイドに仕立てた10枚を持ってきてくださいやした。
お会計は、なんと!たったの12000円+TAXでやした。
思わず、「こんなにきちんとたくさん撮っていただいて貴重なお話もあれこれ聞かせていただけたのに このお値段でいいんでやすかい?!」と 心中 叫んでしまいやした。
その内の3枚がこれでやす。
マルベル堂.jpg

マルベル堂撮影.jpg

マルベル堂プロマイド.jpg

武田さん、お仕事とはいえ こんな素材で申し訳なかったでやす。
アシスタントさん、手際のよいお仕事 ありがとうございやした。
そして、当記事を閲覧くださった皆さん、ぼんぼちの自己満足以外の何モノでもないものにお付き合いくださり 恐縮この上ないでやす。

マルベル堂でのプロマイド製作、皆さんも、是非ともいかがでやしょう?
人生の記念に、思ひ出深い服や小物と共に、ご家族一緒に、浅草遊びの一メニューとして。


タグ:マルベル堂

 公園  [俳句・川柳]



いちょう.jpg


                      銀杏舞ひ 人走り 鯉眠る



 

 タイルのモザイク  [写真]

写真・モザイク.jpg


吉祥寺駅ビル・アトレ(旧ロンロン)の地下の床で発見した タイルのモザイク。
緩急のつく構図に切り取り、色調加工で緑色っぽくしてみやした。

ぼんぼち、この駅ビルにはちょっとした思ひ出がありやす。
ロンロン時代、生まれて初めてのアルバイトを この中の一店で体験したのでやす。
高校卒業寸前時、授業も最後の試験も了り、あとは卒業を待つだけとなった 時間に余裕のできた頃、ほんの短期間でやしたが、洋服屋の店員をしてやした。
お洒落が好き・洋服が好きという理由で選んだ職種でやしたが、大変なの何のって!
一日中立ちっぱなしで 聴きたくもないBGMがくり返し頭の中に流れ込み 売上が伸びないと店長に怒られ それでいてお給料はびっくりするくらい安い・・・・・
客で行くのは天国だけど、売る側は地獄だと思いやした。
以来、一見 優雅に見える洋服屋の店員さん、尊敬してやす。 ハイ。


タグ:アトレ

 憂国忌に思ふ  [独り言]

11月25日----今年も憂国忌が近づいてきた。
三島由紀夫の自死に思いを巡らす時節である。

三島の死の理由については様々な説が論じられているが、小説にすべき題材・テーマが底をついてしまった事と自身の老いへの恐怖により、表向きはあの様な大義をつけ 美しく英雄的に命の終止符を打った と説く研究者が少なくない。
私もそう考える一人である。
何年も以前から自身の人生のシナリオを練り、完成するや、それに忠実に主演俳優を演じ切った----と。

三島のように ラストが主役の死というケースは稀であろうが、あらかじめ自らが書き上げたシナリオ通りに演じる事は、我々にも 日常の人間関係で多かれ少なかれあるように思う。
例えば、別れたい人に自分が嫌われるように立ちまわり 追われないようにスッキリと終わらせる とか、自分が被害者になるように仕向け 嫌な奴を極悪非道な加害者に仕立て上げる とか。

そう考えすすめてゆくと、三島の死もまるで以って理解不可能な気違いじみた行動ではないように思うのだ。
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 夕暮れ  [俳句・川柳]



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                    月極の極もなぞれど言ひ出せず




 たくさんの看板  [写真]

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古い煙草屋の側面の 看板や貼り紙だらけの壁面。
うらぶれた雰囲気を強調しようと、白黒でこれ以上はないというくらいコントラストをハイにしやした。

撮影場所は、東京三鷹駅の北口でやす。
三鷹は、太宰治ゆかりの地として知っておられるかたも多いかと思いやすが、桜桃忌以外は、そうたくさんの人が乗り降りする駅ではないでやす。 地元の人に支えられた のんびりと時間の流れる街でやす。
ではなぜ、特別快速が止まるのか・・・・
それは、元々は吉祥寺に特快を停める予定だったのが、吉祥寺の住民が「特快が停まると街がゴミゴミするようになって嫌だ!」と反対をして それでここ三鷹に停まることになったのだそうでやす。
でも、特快が停まるか停まらないかが街に及ぼす影響は、そう大きくないようでやすね。


タグ:看板

映画「バクマン。」---非の打ちどころのない完璧作品--- [感想文]

音楽 美術 建築 演劇 映画・・・・如何なるジャンルに於いても 極めて優秀な作品と呼ばれるものは、欠点の見当たらない 一分のスキもない 非の打ちどころのないものである。
そして、それらの作品は、鑑賞者に みぢんの濁りもない清水の如く 爽快な感情を与える。
多くの表現者は そこを目指す。
しかし、世に 非の打ちどころのない作品など 幾らもない。
私は今秋、そう言い切れる映画に出逢った。

「バクマン。」
週刊少年マンガ誌ジャンプに連載されていた同名のマンガを、大根仁監督が 脚本も自ら手掛け、商業劇映画として撮りあげたものである。
シノプシスは、佐藤健さん 神木隆之介さん演ずる二人の男子高校生が、ストーリーと画とに役割分担し 一組のマンガ家として少年ジャンプに持ちこみをし 賞を取り 連載をもらい、果ては 並々ならぬ努力と周囲の熱い友情に助けられ 読者アンケートで一位を獲得する というものである。 
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先ずは 冒頭の主役二人による語りで、少年ジャンプという雑誌が マンガ界でどのような位置づけにあるのか マンガ家というものがどういうシステムの中で仕事をすすめてゆくのかが 端的に説明される。
この為に、マンガに疎い者も 何の予備知識なくともスッとこの作品の門をくぐってゆけるのである。
私などいい例で、喫茶店に入った時にガロ系をパラリパラリと捲るくらいりもので、それ位マンガには感心が薄く疎いのだが、それでもこの語りのおかげで 自然と前のめりになれた。

キャストも全員がいい演技をしており、どの役者も適材適所にあてられている。
殆どの映画の場合、「下手だなぁ」と呆れてしまったり 「なんでこの役に抜擢されたのだろう?」と疑問を抱いてしまう役者が一人くらいは出ているものだが、主役 脇役 端役に至るまで うむうむと大きく頷きながら観ていられた。
無論 役者そのものの実力の高さもあるには違いないのだが、監督の演技のつけ方への厳しさを感じずにはいられなかった。
殊に、間の取りかた・つめ方 感嘆の言葉のトーンが心憎い。
又、個性を巧く引き出しつつも全員の演技の方向性がバラバラになりすぎていない所も 観ていて非常に心地良かった。
役者一人一人はいい演技をしているのだがてんでバラバラの演技の方向性の映画 というのがしばしばあるが、 あれは役者にとっては自由にやらせてもらえて気持ちがいいかも知れないが、観ている側は気持ちが悪いものである。
その点のバランスにも慎重に向き合っていて敬服である。

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そして何よりも この作品の強烈な力点と成っているのは、CGである。
随所に盛り込まれているCGが、実に無駄なく効果的に 大きな意味を持って使われている。
中でも 唸らずにおれないのは、二人が必死に描きあげてゆくシーンと ライバルの天才高校生マンガ家とのバトルシーンである。
前者は、描きあげるや、原稿のコントラストが明確になり 浮き上がり、又 二人の背景を数多の原稿が流れることによって 次々と活き活きとしたクオリティの高いマンガ原稿が生み出されてゆく様子が、後者は、巨大なペンを薙刀の如く構えた殺陣として、何週間にもわたる読者人気投票のしのぎを削る競争が、具象を離れて表現されている。
これをリアルな芝居で創っていったら、いくらザクザク編集した所で、何の驚きもない いつかどこかでも観たようなシーンと成っていたであろう。
天晴れである。
それからラスト、二人がこれからの構想を黒板に描いてゆくショットも、普通なら早廻しを使うものだが、手はサラサラと動かすだけでみるみる黒板が埋まってゆく所も 斬新で小気味いい。

これらあらゆる要素が、主役二人の感情を如実に表した緩急・テムポで以って展開され、呼吸(いき)つく間なくエンドロールを迎える。

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大抵の監督は、得手・不得手 厳しい箇所・曖昧な箇所 緻密に拘る部分と目の行き届かない部分 というものがあるものである。
例えば、演技については細かくうるさいが 構図はキマらなくても何とも思わない とか、リアリティに拘る余り緩急・テムポに欠けて全体的に平板にもったりしてしまう とか、画の美しさばかりを追求して意義的にうすっぺらくなってしまう とか。
しかし この大根仁監督は、全てに於いて長けている。 目が行き届いている。 完璧である。
駄作と呼ばれる作品が球形を成しておらず 秀作が多少のでこぼこのある球形だとしたら、「バクマン。」は、僅かなくぼみも出っ張りもない 真の球形である。
この作品は それ程に、全てが完成されていて 欠点が見当たらない。
仮に 重箱の隅をつつくような意地の悪さで粗探しをするとしたら、街々のあらゆる人達が主役二人のマンガを夢中で読みふけるショットの最後に 二人の高校内でも多くの学友が読み 「お前ら すげーじゃん!」とばかりに肩をこづかれるショットが挿入されても良かったかな、というくらいだろうか。

こんなにも完璧な映画は、数年に一度、否 十年に一度誕生するかしないかではないかと思う。
私は、贔屓の役者さん山田孝之さんが出演しているという理由だけで さほど下調べもせずに映画館に足を運んだのだが、ここまでの優秀な作品だとは思いもしなかった。
劇場では二回観たが DVDになった折りにも早々に求め、再び 爽快な清水に くり返しくり返し勘定不可能なくらい浸りたいと思う。
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タグ:バクマン。

 完備  [俳句・川柳]



                     折り紙のモミジ赤々 託老所


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 アルファベットのウィンドウ  [写真]

写真・ウィンドウ越しのアルファベット.jpg


ギャラリーだったか雑貨屋さんだったか美容院だったか、何屋さんだったかよく確認しなかったのでやすが、とにかくウィンドウ越しに錆びたアルファベットが並べて飾られていた様子に惹かれやした。
そして、錆びの色とイメージから 全体的に夕暮れっぽい色合いに色調加工してみやした。

ぼんぼちは、朝焼けよりも夕焼けが好きでやす。
尤も、遅起きさんなので、朝焼けなんて もぅ何十年もお目にかかってやせんが。


 刑事さんに聞きこみを受けました  [独り言]

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9月末某日-----
外出しようと 住んでいる共同住宅玄関ドアを開けると、靴と靴下の間にビニールを履いた 青地に黄色の縫いとりの制服の鑑識隊員が 数人ぞろりと立っていました。
傍らには、何やら薬品らしきプラスチックの瓶もあります。
そして、鑑識隊員の横には、背広姿の中年男性が一人・・・・。

ギョッとしながら鍵を閉めると、背広の男性が私に近づきました。
「警察の者ですが、ちょっとお話し伺ってもよろしいですか?」
慣れた様子で警察手帳をスッと見せました。
----刑事さんだ!
「隣の住人の男についてお聞きしたいのですが」
瞬間、隣室に視線を投げ、今度はノートとペンを手に取りました。
私は「はい」と 向き直りました。
「はい、急いで出掛けなくても大丈夫なので」

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刑事さんは、先ず私に、名前 生年月日 職業 電話番号を聞き、それから、隣室の男は幾つくらいだったか 去年の11月から12月の間に女性と言い争う声がしなかったか その他なんでも変わったことがなかったか を尋ねました。
私は記憶を辿り、「はい」であることは「はい」 「いいえ」のことは「いいえ」 「判らない」ことは「判りません」と はっきりと答えました。
すると、1枚の写真を見せられました。
「隣に住んでいたのは この男でしたか?」
真白い背景に明々と光の当たっている 真正面と真横の肩から上が撮られたものでした。
それについても正直に答えると、男の体型について問われました。
同じく偽りなく返しました。
「驚かせてしまってすみませんでした」
ノートとペンがしまわれました。
私は微かに会釈をし、鑑識隊員の列に見送られ 表に出ました。

私が刑事さんに聞きこみを受けたのは、今回で四度目です。
一度目は、二十歳くらいの時、神田駅の地下通路で。
二度目は、二十代後半の時、アルバイト先のショットバーで。
三度目は、三十歳くらいの時、自宅で。
二度目と三度目は、それぞれ、隣街の暴力団同士の傷害事件、近所の主婦が強盗に縛られ殺された事件でした。
一度目と今回は、どんな事件だったのか、私は判らず終いでした。

私は四度とも、拙い記憶ながらも真剣に思い出し、虚偽なく答えてきました。
もし万が一、また聞きこみを受けることになったら、やはり同様の姿勢で向かおうと思います。
一市民として可能な限り、捜査に協力しようと思っています。
そして、世間から一件でも 物騒な事件が減ることを願うばかりです。

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タグ:聞きこみ