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溶明と溶暗 [独り言]

ようめい.jpg
溶明と溶暗。
溶明は、画面や舞台が、暗い状態からじょじょに明るくなり最大の明るさになる事。 溶暗は逆に、明るい所からだんだん暗くなって真っ暗になる、という映画・演劇の専門用語である。
どちらの言葉も、脚本・戯曲を捲っていると何度となく現れるので、映画や演劇がお好きなかたにとっては 馴染み深い言葉である。

この溶明と溶暗という言葉、私は個人的に非常に好きである。
同じ意味でも、横文字でF.I(フェード・イン) F.O(フェード・アウト)と書くのと まるで趣が違ってくる。
そこには、そこはかとなく文学の香りが立ちのぼってくるからである。
尤も戯曲は昔から 文学の一ジャンルとして認められているが、単なる設計図・指示書としてしか見なされていない脚本にも、これらの文字を見つけると、ぐっと奥行きと深みの色を感じずにはおれなくなる。

この二つの言葉、散文の中でも 文学的マチエールでまとまっているものであれば、入れ込むことによってキラリと輝く効果を得られるのではないか と思う。
例えば----
「私の中から不安の要因が一つまた一つと消えてゆき、そしてついには一つもなくなり、私の心は溶明した」というように----。
試しに今度一度 使ってみようと考えている。

ようあん.jpg

タグ:溶暗 溶明
nice!(286)  コメント(34) 
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きよたん

わかります。
音楽にも言えますよね
そんな文章が書けたらいいな
雪がだんだん溶けてすっかりみえなく来ました

by きよたん (2018-01-28 10:12) 

sigedonn

美しい日本が叫ばれていますが
国家や民族の優位性ではなくて
表現としての美しい日本語文学を大切にしてほしい。
個人の見解ですが、
「丸谷才一」「福永武彦」さんなどが
昭和の美しい日本語のような気がします。
ぼんぼちぼちぼちさんも挑戦してください。
by sigedonn (2018-01-28 10:43) 

kiki

『溶明と溶暗』初めて知った専門用語、演劇を見るときの楽しみが増えました。
by kiki (2018-01-28 11:39) 

八犬伝

言葉の重み
そんなものって、とてもありますね。
大事にしたいですね、日本語の響き。
by 八犬伝 (2018-01-28 11:58) 

Take-Zee

こんにちは!
学生時代、放送クラブでFIやFOは知っていましたが
感じで書くとこうなるんですね・・

by Take-Zee (2018-01-28 14:29) 

ackylacky

フェードイン、フェードアウトは、音楽でも使いますが、溶明溶暗は初めて聴きます。
徐々に関係が薄れて行って別れることもフェードアウトを使うので、溶暗を使うのもいいかもしれませんね。
by ackylacky (2018-01-28 17:18) 

サファイヤ

例えば---の文章から、心の中の変化の様子がよく伝わってきます。
上手い表現ですね。

by サファイヤ (2018-01-28 18:41) 

こじろう

フェードイン・フェードアウトより溶明・溶暗の方が,よりおぼろげに,そこはかとなく場面が展開していく感じがするんだなぁ~。
言葉選びって難しいな。

by こじろう (2018-01-28 20:20) 

裕々

溶明も溶暗も知りませんでした。
それにしても2枚の写真、同じ素材がこんなになるとは面白いですね。
by 裕々 (2018-01-28 20:31) 

藤並 香衣

溶明、溶暗
どちらも英語よりも奥深さを感じます
文章の中での使い方で
ジワリと明るく(暗く)なる様子も
スーッと明るく(暗く)なる様子も
どちらも伝えられるように思います
by 藤並 香衣 (2018-01-28 22:02) 

らる

大変遅くなりましたが本年もよろしくお願いいたします!
by らる (2018-01-28 23:34) 

lequiche

太田省吾は照明を溶暗寸前まで絞ることで有名でしたが、
暗くすればするほど
モノのディテールの鮮鋭度は高くなるんですね。
ですからどこまでも暗くするんですが、
観客にとっては舞台がよく見えないという弊害があります。(笑)
by lequiche (2018-01-28 23:53) 

Rchoose19

文学的な匂いがする言葉なんですねぇ。
明るさが溶けて、暗さが溶けて周りと馴染むってことなのかしら。
明け方の東の空のことも言うんでしょうかね。

by Rchoose19 (2018-01-29 08:39) 

さる1号

溶明と溶暗、その言葉知らなかったです
フェード・インやフェード・アウトより味わいがあっていいな
by さる1号 (2018-01-29 09:33) 

ぼんぼちぼちぼち

みなさん

そうでやすね、>明るさが溶けて、暗さが溶けて周りと馴染むってこと
そういう意味でやすね。
明け方の表現には、ずいぶん前に短歌を作ったときに「溶明」使ったことがありやす。

フェードイン フェードアウトは、音楽や放送でも使うので、こちらのほうが馴染みのあるかたが多いでやしょうね。
対して、溶明 溶暗は、映画と演劇の世界でしか使われないので それらの世界に興味のないかたはご存じないのでやしょうね。

日本語で書くほうが趣がある に共感してくださり ありがとでやす。
この二つの専門用語に限らず、最近は和製英語が反乱しているので あえて日本語で書いてみると 
文章にぐっと深みが増すって少なくないかも知れやせん。

昭和の日本語を魅力的に使われる作家としてあっしが浮かぶのは、久世光彦氏でやす。
氏は、演出家・プロデューサーとしての認知度のほうが高いのかも知れやせんが、作家としても素晴らしい作品を幾多遺しておられやす。
そのどれもに、「古き佳き言葉」が大切に使われてやす。

音楽の専門用語も散文に使うと面白いでやしょうね。
例えば、「少女は軽々とスタッカートのように去って行った」とか、「期待に反して駄作の映画で、観ているうちに私の内はデクレッシェンドしていった」とか。

写真はそう、一枚の写真を普通に撮ったものとネガ加工したものでやす。上のほうがネガ加工でやすね。
中に光の内包された看板の縁の部分でやす。
だいぶ前に撮ったものなんでやすが、ここでやっと使うチャンスがきやした(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2018-01-29 11:05) 

kohtyan

写真では、グラジュエーションの表現が出来ているかどうかで
評価が変わりますね。とくにモノクロ写真では大事です。
by kohtyan (2018-01-29 11:30) 

moz

普段見なれない言葉、文脈とは違う言葉などが突然あると、
文章自体が際立つことってありますよね。小説などを読んでいてもそう言うのに合うと目が覚めたようになります。^^
溶明や溶暗なんかもそうなのかもしれません。

by moz (2018-01-29 12:33) 

yakko

こんにちは。
「溶明と溶暗」初めて知りました !!
by yakko (2018-01-29 12:38) 

sig

こんにちは。
溶明・溶暗に関連する舞台用語で「地明かり」という言葉がありますが、この感じも好きなんですよね。
暗黒とつながる溶明・溶暗と、地明かりとつながる溶明・溶暗は明らかに違うし、暗黒の中で目が慣れてかすかに見えてくる感じも、溶明
とは違ってなかなかいいですよね。
ところで、「ようめい」って入力して「溶明」と変換されましたか?うちのパソコンには「溶明」という文字が入っていません。嗚呼)
by sig (2018-01-29 16:25) 

sana

溶明と溶暗、使ったことのない言葉です。
いい響き‥日本語にはうっとりするような言葉、しみじみするような言葉、ありますよね。
写真の色合いもなんともいえず綺麗ですね。
フェードイン、フェードアウトでは、随分違いますね!
この言葉もネイティブの人にだったら何か詩的な連想があったりするのかもしれませんが^^
by sana (2018-01-29 19:09) 

なかちゃん

溶明も溶暗も知りませんでした。
日本語っていいですよね。漢字も文章も単語も、全部いいと思います。
もっと勉強しないとね(^^;

by なかちゃん (2018-01-29 21:02) 

cafe yummy

2月の貸し切りは
1日3日4日夜貸し切り

7日ライブとなっております。

よろしくお願いします!
by cafe yummy (2018-01-30 00:30) 

ぼんぼちぼちぼち

みなさん

古き良き日本語の美しさには、ときどき はっとさせられることがありやすね。
せめて書き言葉の世界では 死語にさせずに使うことで継承してゆきたいでやすね。

ああ、「地明かり」と言う言葉もいいでやすね。
一昔前の日本を彷彿とさせやすね。
この言葉も形容として使うといい趣が出そうでやすね。
溶明 溶暗 ともに変換できやせん。
やっぱ専門用語って変換されないんだと納得しつつちょっと悲しくもあり・・・・(◎o◎)b

by ぼんぼちぼちぼち (2018-01-30 12:24) 

JUNKO

良い言葉を教えていただきました。タイトルで使わせていただこうかな。横文字のほうで・・「馬子にも衣装」の効果が出るかもしれません。
by JUNKO (2018-01-30 19:08) 

そらへい

溶明と溶暗、言葉を知りませんでした。
ただ、舞台で場面がこの言葉のように展開するところは
好きでしたね。
ひょっとすると舞台の展開の中でいちばん好きな瞬間だったかも知れません。
by そらへい (2018-01-30 20:18) 

リンさん

なかなか使わない言葉ですが、なるほど、文学的ですね。

by リンさん (2018-01-30 21:21) 

ぼんぼちぼちぼち

JUNKO さん

横文字のほう お気に召されやしたか。
どうぞ使われてくださいでやす。
JUNKO さんの素敵な写真が一層映えると思いやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2018-01-31 11:41) 

ぼんぼちぼちぼち

そらへいさん

溶明と溶暗の効果、お好きなのでやすね。
最近の照明はコンピューター制御で優秀になっているので
観てて気持ちよく すうっと変わりやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2018-01-31 11:45) 

ぼんぼちぼちぼち

リンさんさん

専門用語なので、映画と演劇をお好きなかた以外は目や耳にする機会がないと思いやすが、文学的でやすよね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2018-01-31 11:52) 

伊閣蝶

全面的に共感します。
私もついうっかり、フェードイン・アウト、などと云ったり書いたしますが、溶明・溶案の方がけた違いに素晴らしい表現だと思います。
しかし、腹立たしいことに、この単語は、PCの日本語変換の候補にもなっていません。
そういう言葉が結構多くて、なんだか脱力するほど寂しい想いがしますね。
by 伊閣蝶 (2018-02-01 12:52) 

ぼんぼちぼちぼち

伊閣蝶さん

そう、上のコメント欄 でsigさんも仰ってたように変換できないんでやすよね、溶明・溶暗ともに。
ほかにも、「あ~、こんな言葉も変換できないんだ・・・・・」と脱力した経験 あっしも多々ありやす。
しくらデジタル時代になろうとも、日本語を扱う以上は古き佳き日本語を大切にしてほしいた思いやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2018-02-01 19:19) 

rannyan

カタカナ語はよく聞きますが、溶明、溶暗は初めて知りました..
漢字を見ると意味はこちらの方が分かりやすいですね
光の扱いは、言葉としてのイメージでも、具体的に光がある場合でも大切で
難しいものだなぁと写真撮ってると、つくづく思います..
表現力不足で上手く言えませんが^^;
by rannyan (2018-02-02 12:23) 

ぼんぼちぼちぼち

rannyan さん

フェードイン・フェードアウトは音楽や放送でも使うけど、溶明・溶暗は映像と演劇の世界だけの言葉だから
それで一般的に耳にする機会がないのだと思いやす。

写真を撮られていると光に敏感になりやすよね。
光の力は大きいでやすね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2018-02-02 16:44) 

森田惠子

FIも、FOも、簡単に編集ソフトでできることですが、昔、昔は、撮影しながらフィルムそのものもに、FI、FOしていたそうです。
説明を受けながら、撮影窓がだんだん開きだんだん閉じるのを見た時感動しました。
by 森田惠子 (2018-02-04 22:47) 

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