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 紙の王冠  [詩・詞]

    夕の雑踏------
    紙の王冠を頭に乗せた男がいた
    小さな男の子の手を引いていた
    -------そうか! 今日は日曜日だったのだ!!

    紙の王冠の男は 
    今夜 座布団の王座に大仰に腕を組み 
    むむ・・・と おどけて 下唇を突き出してみたりするのだろう
    明日の夜も あさっての夜も
    むむ・・・と やるのだろう

    しかし いつか
    王冠は 茶の間の隅に 埃をかぶり
    ゲーム機か何かの重みに
    へにゃりと たわむのだろう

    私の父は
    日曜日-----
    奴隷の衣裳で 我が家に居た
    日曜日だけ奴隷の衣裳をまとったんじゃあない
    日曜日だけ 家に居たのだ
    だから
    私は奴隷以外の父を見たことがなく
    むしろ
    居た というより 来た というほうが正しかった

    私が十八になったとき
    奴隷の父は 日曜日も家に来なくなった
    何のことはない
    もう 奴隷の役を担う義務がなくなったからだった

王冠.jpg

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コメント 31

ぴぃ

母である私は、女王ヅラをしながら、
下僕のように(苦笑)娘の世話をしています。
紙の冠をかぶってみようかしら。
by ぴぃ (2012-03-04 10:26) 

さきしなのてるりん

紙の王冠はボンサマの目にだけ見えたものでしょうか?実際には父親にとって、父親を演じなければならない落ち着かない日曜日だったのか。本気で父親であろうとしたのか。少し手を引かれて歩く風が冷たく感じます。
by さきしなのてるりん (2012-03-04 11:48) 

よいこ

含みのあるお話ですね。
王冠なのに紙製と言うのがかなしいです
by よいこ (2012-03-04 13:36) 

Huck_Finn

私は今、どんな衣装をまとってるんでしょうか?
自分にはわかってないのでしょうね。
by Huck_Finn (2012-03-04 16:37) 

うた

18歳までというのが、結構好きな一節です。
リアルですね。
by うた (2012-03-04 17:58) 

サンダーソニア

紙の王冠と言えば
ガレットデロアというお菓子です。

by サンダーソニア (2012-03-04 19:31) 

ぼんぼちぼちぼち

みなさん

また真冬の寒さに戻ってしまった東京・杉並の今日 こんばんはでやす(◎o◎)/

今回の作品のきっかけは、渋谷駅で 大柄な男の人が紙の王冠をかぶって歩いてくるのを見たことによりやす。
瞬間、「げっっっ! なんなんだこの人は?!」とぎょっとしやしたが、
すれ違いざまに 子供の手を引いているのが解って「あ、そーいうことねー」と思いやした。
なんか強く記憶に残っていて、何らかの形で作品に立ちあげることができたら・・・とあっためつづけ
結果、自分の子供の頃と照らし合わせた散文詩にしやした。

なので、表現が隠喩でこそありやすけれど あっしが18才まで奴隷で 以降は来なくなった 責任が終わったから
というの 全て事実でやす。

ガレットデロア、どんなお菓子なんでやせうか?
スイーツには疎いのでf(◎o◎)
なんか高級そうでやすね。

by ぼんぼちぼちぼち (2012-03-04 20:48) 

カリメロ

「紙の王冠」も「奴隷の衣裳」も同じなのでしょうね。
何もいらない、素でそこに入れるのが一番いいのかな!
by カリメロ (2012-03-04 20:51) 

ちゃーちゃん

こんばんわ!!
 私が十八になったとき
    奴隷の父は 日曜日も家に来なくなった・・・どう理解したら良いのか一瞬惑いました。
普通に考えて「来る義務が無くなった・・・何らかの理由で来たくても来れなくなった? 」前者なんでしょうか。ぽんぽちぽちぽちさんの頭の中を見てみたいなぁ・・・(∩_∩)
by ちゃーちゃん (2012-03-04 23:21) 

ちょび

いつもポチっとありがとうです(^ω^)
紙の王冠でも、子供から金の王冠に見えていたなら良かったのに。。。

by ちょび (2012-03-05 01:01) 

まほ

紙製でも、王冠をかぶって、週に1度だけの王座を誇示したかったのかしら?
最初からそういうお約束だったのか、18歳までで来なくなった父親・・・。
冷たい風が吹き抜けるような気持ちがしました。
by まほ (2012-03-05 03:06) 

ぼんぼちぼちぼち

カリメロさん

うんうん、そうかも知れないでやす。
現実には、親も子供も演技しちゃいやすね。
素でいられるのは・・・人間 一人になった時だけかもね(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2012-03-05 18:19) 

ぼんぼちぼちぼち

ちゃーちゃん さん

前者でやす。
来る義務がなくなったので来なくなった というのは
最初っから来たくなんかなかったけど 義務のために仕方なく来ていた ということでやす。
この詩は、隠喩表現を使ってやすが、奴隷=奴隷のように と
直喩で考えていただければ
解り易いと思いやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2012-03-05 18:27) 

ぼんぼちぼちぼち

ちょびさん

たぶん、あっしが目にした父子の様子だと、金の王冠に見えてたんだろーなーと思いやす(◎o◎)b

by ぼんぼちぼちぼち (2012-03-05 18:33) 

ぼんぼちぼちぼち

まほさん

紙の王冠のお父さんは あっしの目には なんだか微笑ましく映りやした。
あっしの父は、まぁ、お約束せざるを得なくなったということで。
で、義務を担わなければならない歳月が過ぎたら 次のお約束は死んだ時 でやすね。

冷たい風・・・でやすか。
人間って、自分の生い立ちが基準ってとこがあるので
あっしには ただ当たり前の子供時代でやす(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2012-03-05 18:47) 

とれふる

お久しぶりでございます。
恵乃実-enomi と申します。
前ブログ【鳥と猫と私と】
http://grat.blog.so-net.ne.jp/
を過去に閲覧頂いた方々にご挨拶申し上げます。

アドレスの移転と、更新再開のお知らせを申し上げに参りました。
改めまして、とれふる という名前に改名
http://klee.blog.so-net.ne.jp/
新ブログ【ぶらぶらmemorize】をよろしくお願いいたします。
by とれふる (2012-03-06 00:25) 

土芽

紙の王冠を頭に乗せて歩いていた男が
義務感でやってるのではないといいなぁ。
なんて、ちょっと思っちゃう自分が嫌。
by 土芽 (2012-03-06 07:11) 

サンダーソニア

こんなパイです。
http://item.rakuten.co.jp/ptinagaki/580091/
昨年かおととしくらいに ドラマの小道具にもなっていました。
フェーブ(登記の人形であることが多い)が入っていて
切り分けたパイに入っていると
紙製の王冠をかぶり、一年の幸せを祝ってもらえるのです。
by サンダーソニア (2012-03-06 15:40) 

リンさん

奴隷の衣裳というのが、どんなものなのか、想像してみましたが良くわかりませんでした。
18で役目を終えた。。。悲しいですね。
by リンさん (2012-03-06 17:17) 

さきしなのてるりん

そうでしたか。どうもボン様の詩などにななめってる心が感じられたのはそのせいですか―うがった見方かもしれませんが。踏み込んでいうことではないのですが愛されていないと感じていたのでしょうか。今も子どものころと変わっていないですか。自分の生い立ちが基準という言葉、子どもの時にもそうだったのですか。言いたいのは、ぼんさまは心の底に貯めてるものがある気がして。必要なければいいのですが、許すという言葉を生かせればと思います。
by さきしなのてるりん (2012-03-06 17:41) 

ぼんぼちぼちぼち

とれふるさん

ご案内ありがとうございやす。
後日、訪問させていただきやす(◎o◎)/
by ぼんぼちぼちぼち (2012-03-06 19:10) 

ぼんぼちぼちぼち

土芽さん

あっしが見た印象では、義務ではない雰囲気でやした(◎o◎)b
にこにこ微笑みながら歩いておられやした。
なので余計に「げっっっ! この人なんなんだ?!」って。
人ゴミで すれ違うまで子供が見えなくてf(◎o◎)
by ぼんぼちぼちぼち (2012-03-06 19:16) 

ぼんぼちぼちぼち

サンダーソニアさん

これは甘すぎなさそーでウマそーなパイでやすなぁ。
なるほど、そのための王冠なのでやすね(◎o◎)b
一人で食べたら 絶対王冠かぶれやすね。
・・・失礼しやした(◎o◎:
by ぼんぼちぼちぼち (2012-03-06 19:24) 

ぼんぼちぼちぼち

リンさんさん

奴隷の衣裳は、シェイクスピア演劇のそれをイメージしていただくと解りやすいかもでやす(◎o◎)b

悲しいでやすか・・・あっ自身は、フツーって感じでやす。
by ぼんぼちぼちぼち (2012-03-06 19:33) 

ぼんぼちぼちぼち

さきしなのてるりん さん

へい、あっしは心がななめってやす。
理由は、やはり生い立ちや育てられかたのせいだと思いやす。

心に貯めてるもの ありやすね。
それを吐き出したくて書くことを始めやした。
「冷たい廊下」というタイトルにも、そのへんの意味込めてやす。
何故「冷たい廊下」なのかも含め、これからじょじょに吐露してゆく予定でやす。

あっしは、父親に対しては、+-ゼロという感情でやす。
父親らしい愛情は何一つかけてもらったことはないかわりに
今から考えると 多くの子供がさせてもらえなかった思い---まぁ、お金でやすが---を随分させてもらったので。

母親に対しては、許す必要なんかないでやす。
死んでも恨み続けやす。
例えば、自分の名誉と贅沢だけの為に 元々動物嫌いの人が 犬や猫のブリーダーをやって
その犬猫が売れなかったら 憂さ晴らしに虐待したり惨殺することを許すべきだと思いやすか?
そーいう理由でやす。

今は、何が多数派か理屈として理解してやすが、
子供の頃は、ほんとに自分ちが当たり前だと信じて疑ってなかったでやす。
このあたり、過去記事「親近感」にも書いてやす。
「キミんちのお父さんは 愛人さん何人囲ってるの?
えっっっ!? 一人もいないの? うそっ!
お父さん 毎日 帰ってくるの??
世の中には 火星人みたいに変わった家庭もあるもんだなーーー」
って(◎o◎)b

by ぼんぼちぼちぼち (2012-03-06 20:01) 

rantan-nya

20歳でなく、18歳なんですね・・ 
うちは祖父にいろいろあって、会ったことない叔父がいたりします^^;
ぼんぼちぼちぼちさんが女の子だったら、またご両親に対する見方も
違ったのでしょうね
父親にたくさんの愛人ってのは、わたしには考えられないです
嫌だなぁという意味で・・
by rantan-nya (2012-03-06 20:44) 

ぼんぼちぼちぼち

rantan-nyaさん

そうでやしたか、おじい様に・・・
昔は、一つの敷地内に 本宅と別宅を建ててた人もいやしたね。

考えられないでやすか。
あっしは逆に、---まぁ、今はそんなこと思ってやせんが、子供の頃は---
「愛人の一人も囲えないお父さんって 何て情けないんだろう」って思ってやした。
で、自分の父親を偉大だと思ってるかというと そうではなくて
ただ当たり前のことをしてるだけだ---と(◎o◎)b
by ぼんぼちぼちぼち (2012-03-06 21:10) 

サァファイヤ

久しぶりにお邪魔をしたら、「奴隷」という表現に少々戸惑いましたが、なるほどね・・・。

しかし、ぼんぼちさんの内面にある、言葉へのこだわりや表現の豊かさは
そんな過去の経験があったからこそ、できることなんじゃないのかな、と勝手に感じてしまいました。
by サァファイヤ (2012-03-07 03:07) 

ぼんぼちぼちぼち

サァファイヤ さん

あっしの父親は まさに奴隷のようでやしたよ。
うちでは、お酒を飲むことすら許されてやせんでやした。
なのに母親は、自分が飲むビールは ケースで注文してやした・笑
父親が本来続けたかった仕事を辞めて稼いだお金から。
by ぼんぼちぼちぼち (2012-03-07 20:49) 

侘び助

ジンと心に凍みる散文詩ですね。父の思い出の無い私(4歳で死別)
うすらと残る記憶は弟と手を引かれて、街路樹の道を歩いていたような
奴隷のお父さんでも・・・会いたいな~~
by 侘び助 (2012-03-09 20:25) 

ぼんぼちぼちぼち

侘び助さん

ジンと心に凍みる・・・そんなふうに感じていただけたとは 光栄でやす・ぺこりっ。

そうでやしたか。
4才の時に亡くなられたということは ほんとに微かな記憶なのでやすね。

by ぼんぼちぼちぼち (2012-03-10 12:12) 

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